「惨劇RoopeR Χ」を「惨劇RoopeR」との違いを挙げて布教する
さて、4月28日に「惨劇RoopeR」を改良した「惨劇RoopeR Χ(カイ)」が発売されました。
なのでタイムリーに、今回は「惨劇RoopeR Χ」(以下「Χ」)と「惨劇RoopeR」(以下「無印」)の、
何が違うのかをご紹介します。ガラケー写真画質だけどごめんね!
※ そもそも無印のことを知りたいって方はこちらに。http://umeyun.hatenablog.com/entry/2013/04/27/101332
※ 公式サイトにも変更点の概要と、新キャラの情報があります。http://bakafire.main.jp/rooper/sr_kai.htm
ゲーム説明用のサマリーっぽいものをこちらに作りました。
http://ux.getuploader.com/umeyun/download/14/RoopeR_inst_%CE%A7.pdf
●デザインの刷新
・パッケージ刷新(左:Χ)
さらにイラストが美麗になりました。ミススペル「DAIRY」は消失(笑)
・日数・ループ数・Exゲージ・事件カウンター&ボードの改良
まず、カウンターデザインが新しくなり、判別しやすくなりました。
さらに、カウンター置き場がボード中央部から、「データボード」として分離ボードに
まとめて置けるように。キャラ移動時に手が当たりどこかへ飛ばされることがなくなります。
・ボードの視認性アップ
キャラの初期配置や移動禁止エリア、各カウンターの説明などが、
ボードにも印刷され、いちいち何かを参照する回数が減ると思います。
・後述の新キャラに加え、既存キャラクターのイラストも刷新。
紺ノ玲氏の画力向上ぶりが目覚ましいです。
一例がこちら。(脚本家の)みんな大好き豆腐メンタル。(左がΧ)
・公開&非公開シートもデザイン修正
より使いやすく、洗練された感じに
・カウンター全てが両面印刷に
カウンターが小さいので裏返りやすく、どれなのか分からなくなりがちでした
・不安・友好・暗躍の「×3」カウンターがビッグサイズに
通常カウンターと同じサイズだったのが大きくなり、区別しやすいです。
かゆい所に手が届いてます。
●キャラクターの存在感アップ
・9→18人に倍増
【新】マスコミ、ナース、委員長、神格、大物、アイドル、イレギュラー、異世界人、手先
新キャラの能力は大体が曲者揃いです。
脚本家が好きなエリアに初期配置できるキャラ、ゲーム途中で突如降臨し主人公を混乱させるキャラもいます。
逆に、主人公がキャラやエリアに暗躍カウンターを乗せ、キャラの生死を操ることも可能に。
不安臨界は使いやすい1(豆腐メンタル)が1人、逆に4も1人います。
双方のプレーの幅が広がります。 ※自由度アップと呼ぶか、脚本作成の負担増と呼ぶかは脚本家次第…
(新キャラ詳細は記事の最後の方で記載)
・キャラ人数制限の撤廃
無印では9人固定でしたが、自由になりました。基本は9人で、変更の場合6〜11人が推奨されています。
18人の中から9人選ぶとしても、48620通りあるので(計算違ってたらすみません)凄いバリエーション。
★そして、キャラの総人数と、どのキャラがゲームに使われるかは主人公に非公開です。
脚本の作り方がこう変わります。(黄色箇所が追加)
●変わるゲーム性
・時の狭間(主人公間の相談)のタイミング変更
上でキャラ選択が非公開、と読んで疑問に思ったかもしれませんが、無印では「カウンターの除去と配置」「キャラクターの配置」の後に行われていた相談タイムが、一番はじめになりました。
つまり、1ループ目は無人でまっさらなボードを前に、相談することになります。1ループ目はキャラの友好能力で方針を決めることも多かったと思うので、進め方が変わってきます。
●惨劇セットがパワーアップ
・ルールXY改廃
図の通りです。使いにくい役職(マイナス、アクリョウツキ)のあるルール、
あと強すぎ・弱すぎなルールにメスが入ったようです。
・ルール改廃に伴う役職改廃
(消失)アクリョウツキ・アンサツシャ・マイナス(後述の初心者用惨劇セットには継続)
(追加)タイムトラベラー・ファクター・カルティスト(強化アクリョウツキ)
基本セットにも死なない役職が登場しました。
・事件の改廃
(削除)別離・暴露
(新規)遠隔殺人・蝶の羽ばたき・行方不明(別離の改良版)・流布(暴露の改良版)
惨劇セットの詳しい説明は記事の下の方にて。
●初心者向け惨劇セットの登場
・Basicの役職の一部だけが登場する。ここにしかないルールもある。
・ルールXは一つのみ選択。
・キャラ人数6~7人、日数4~6日が推奨されており、気軽にプレーできる。
・最後の戦いは行わない。ループを抜けることが目指すべき所になる。
・サンプルシナリオもあり、内一つは細かい進め方まで掲載、主人公・脚本家共にゲームに慣れるのに良い。
・役職「マイナス」はここならいるよ!
●サンプル脚本がさらに親切設計に
・サンプル脚本がループ数2パターンで難易度分岐
相手に合わせて難易度を変えると良いでしょう。
●分かりやすく、説明しやすく
・イメージコミック
ゲームの雰囲気が分かりやすいです。BakaFireさんのサラリーマンへの愛が溢れています。
・インストガイド
初めての方にルール説明しやすいよう、ガイドが掲載。この通りにやれば抜け漏れは少ないでしょう。
・さらに詳しくなった脚本作成ガイド
脚本作成にあたってのループ回数目安も記載が細かくなり、各ルールの活用方法も記載されています。
脚本作る予定ない方も、ここに載ってるキャラ紹介はとても笑えるので読むといいですよ。
BakaFireさんのギャグセンスが炸裂。
●プレー時の注意
・惨劇RoopeRを遊ぶ際は、無印版のキャラリストや惨劇セット・時の狭間タイミングでやるのか、
それともΧ版なのかを脚本家が宣言する必要があります。
・キャラの人数・リストという選択肢が増えて脚本家の負担は増しますが、
脚本家用説明書にキャラ選択の目安や活用方法の記載がありますので参考にしたらよいと思います。
●ちょっと残念な点
・リーダーカードは無印のキャラデザインのままです。
・カードの順番がバラバラでカウントが少し面倒。
でも、総じてより楽しめるゲームになったのでは、と思います。
【新キャラ&惨劇セット「Basic tragedy Χ」初登場役職の詳細】
ここからは、やや蛇足ですが、詳しいこと知りたい人向け。
●新キャラ
・マスコミ
不安も暗躍もバラまく能力でルールや犯人をいぶりだし、脚本家を怖がらせます。
・ナース
一緒にいるキャラが事件を起こしにくくなります。能力が必ず使えるため役職が隠れやすいです。
・神格
きっとボクっ子。
ゲームの途中で参加する神様です。どうゲームの流れを変えるかは脚本家次第。
能力は犯人を知ったり暗躍を取り除いたり、最終兵器レベル。刑事がリストラされちゃう。
・イレギュラー
脚本作成時に選ばれたルールに入っていない役職を割り振られ、
「俺はお前らとは違う……」と呟く中二病学生。能力で役職がバレて推理のヒントに。
・異世界人
BakaFire氏のもう一つの有名作、OWACONからの出張キャラ。神裂火…なんでもないです。
主人公に協力して、謎の力で他キャラを殺したり生き返らせたり。脚本家には厄介ですね
・手先
手羽先。豆腐メンタルその2。しかし能力を使われると手羽先が犯人の事件は起こらなくなります。
脚本家の意のままのエリアに初期配置されます。
・委員長
使用済みの1ループ1回な主人公カードを再利用可能に。不安-1に使えそう。
・アイドル
不安を除いたり友好カウンターを置いたり。医者+お嬢様。
・大物
予め「テリトリー」とするエリアを決めておき、大物が能力を使う時はそのエリアに居るものとしても良い。
使える役職を割り当てたくなります。
友好能力は他人の役職を知るという強能力。
●新役職紹介
【タイムトラベラー】
・死亡しない。
・このキャラクターへの(脚本家手札にある)友好禁止を無視する。
・最終日のターン終了時に友好2以下の場合、任意で主人公を敗北させる。
基本セットにも不死身役職が登場。元ネタはシュタインズ・ゲートでしょうかね。
【カルティスト】
・絶対友好無視。
・同一エリアにいるキャラ、またはそのキャラがいるボードへの暗躍禁止を「任意で」無視する。
使いやすくなったアクリョウツキです。
【ファクター】
・友好無視。
・(強制)学校に暗躍カウンターが2つ以上の時、役職はそのままにミスリーダーの能力を得る。
・(強制)都市に暗躍カウンターが2つ以上の時、役職はそのままにキーパーソンの能力を得る。
ルール撹乱キャラですね。
●おまけ
新キャラの写真、新旧キャラ比較など。比較は左がΧ。
おっさん組はビジュアルあまり変わらないですね。
以上です! Χの理解の手助けになればと思います。